秋田県病院薬剤師会 秋田県内の病院・診療所等に勤務する薬剤師の倫理及び学識の向上発展を図り、県民の健康の増進に寄与することを目的とした団体です

菅原 信幸
平成22年5月の秋田県病院薬剤師会の総会で、会長に再任され、もう一期会長を務めることになりました。昨今の秋田の病院薬剤師の状況を見ますと、以前と比べ大きく変わってきております。チーム医療の進展や、医療の高度化に伴い、それぞれの領域に関して高度な知識と技術を習得した専門薬剤師の要望が高まり、その要望にこたえる形で、4年前は「糖尿病療養指導士」以外は1人もいなかった専門薬剤師が、「がん薬物療法認定薬剤師」6名、「感染制御認定薬剤師」4名、「精神科薬物療法認定薬剤師」1名、「糖尿病療養指導士」17名が誕生しております。
一方で、少子高齢化に伴い、糖尿病、高血圧、心臓病等の慢性疾患を併発している患者さんも増えてきております。これらの慢性疾患に関して薬だけでなく、日常の生活習慣の改善の指導もできるなど、様々な疾病に関して幅広い知識をもったゼネラリストの薬剤師の要望も高まってきております。今後は専門薬剤師の養成だけでなく、これらのゼネラリストの薬剤師の養成にも力を入れていきたいと考えております。
病院においては、医療安全の観点から、薬に関することは薬剤師に任せたいとの要望が高まり、これまでの入院患者への管理指導中心の業務から、病棟に薬剤師が常駐し、病棟における薬物全般に関して薬剤師が責任を持って行なうことが求められております。秋田県は、他県に比べ1施設あたりの薬剤師の数が少ないのが現実ですが、積極的に業務改善等を行い、出来る限りこれらの要望にこたえるようにしていきたいと思っています。
また、全国一の分業率を誇る秋田県ですので、薬・薬連携も非常に大切です。外来での抗癌剤治療、在宅医療の推進、緩和医療の進展に伴い、患者さんの安全を守るためには、患者情報を病院薬剤師と開局薬剤師が共有することが必要になってきています。個々の病院ごとではなく、病院薬剤師会としてシステム化を検討していきたいと思います。
このように、相変わらず私たち病院に勤務している薬剤師の課題は多くあります。医療費が増額されない中、病院の薬剤師の増員も難しいものがありますが、これらの課題を一つ一つ実施していくことで、患者さんからは「お薬のことは薬剤師さんに相談しよう」、医療従事者からは「薬のことは薬剤師に任せよう」という信頼が生まれてくるのだろうと思います。薬の有効性の確保と患者さんの安全を守るため、微力ながらこの2年間先頭に立って頑張るつもりですので、会員の先生方のご協力もよろしくお願いいたします。
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